九月の養生法 いびき・睡眠時無呼吸症候群について

 

今年の夏は例年と比べて非常に雨が多く湿度が高い日が続いていましたね。暑さは例年よりも低いようなのですが、湿度が高いと蒸し暑さでとても体に応えます。

  

 湿度が高いと寝苦しい夜となりますが、最近多いのはタイトルの睡眠時無呼吸症候群です。

 

いびきをかく人に多く見られ、原因は肥満とか言われていますが、日本人にはその傾向は少なく、東洋医学的に見ると、二つあり一つは、気道からミゾオチの背中側にかけてが筋緊張が古くなりすぎて弛緩している状態となり、舌根部や気管の入り口が下がって気道を閉塞してしまうことが原因です。

 

もう一つは、中枢性のもので、脳神経障害から起こるものです。

 

多く見られる前者のタイプは、肩背部の緊張が著しく(ただし全く自覚がないことがある)、その周囲のツボが深く沈んでいるもので、ミゾオチから上の辺りがなんとなく重い感じがする症状を伴うことが多いです。

 

この場合、対処法としては、肩背の緊張を緩めることが重要なのですが、深くこり過ぎていて直接的に肩背にマッサージや鍼灸をしても効果は期待できません。

 

むしろ、下肢のツボに効果のある場合がほとんどで、当院では、効果の著しいツボに直接刺激を与えることは加減を間違えるとむしろ悪化しますので、

 

安全なストレッチ、しかも通常のストレッチよりも抜群に効果があり、楽に出来てしまう気を出すストレッチをお勧めしています。

 

クラップ(鼻から空気を送入)やマウスピースなどの器具を使う方法よりも、根本治療をするなら当院での鍼灸治療をお勧めします。