メール相談 Q&A

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Qバイパス手術をしましたが心筋梗塞を発症しました。冠動脈が6箇所70~80%狭窄しています。

Q 10年前狭心症でバイパス手術をしましたが既に陳旧性心筋梗塞を発症していました。4年前狭心症を再発し冠動脈が6箇所70~90%狭窄しています。冠動脈が狭過ぎてカテーテルや手術が出来ない状態です。この様な症状から仕事を辞める様にと言われ医師からドクターストップがかかって定年一年前に退職しました。
地元の自治会から14日の選挙投票所の立会いを頼まれ座っているだけなら大丈夫かと思って引き受けたのですが、休憩なしで椅子に11時間も座ったままで終わったらしんどくなってしまいました。心臓の血管の状態を考えたら断れば良かったと思いました。
心臓病の苦しみ等は理解されずその程度の事だったら出来るとのではと思われています。
自治会の班長をしているのですが班長が立会い人と決まり立会いだけなら出来るだろうと言う事で引き受けてしまいました。今度頼まれたら断る事にしますがどの様に理解されたら良いのでしょうか。

A心臓疾患をお持ちなのに、周囲にその辛さの実際のところがわかってもらえず、仕事を依頼されてしまい断り切れずに受けてしまうとのご相談ですね。とても良く分かります。しかしながらご相談内容にあるように、じっと選挙の見届けでも座っているお仕事でも11時間休憩なしというのは心臓疾患をお持ちでない方でもかなりこたえることだと思います。

狭心症をお持ちの場合は、動くとしんどくなる状態は心臓自体の虚血症なので非常に良くない状態ですが、じっとしていてしんどい状態は、心臓自体に気の滞りがまず起こりその後血の停滞が起こっている状態なので比較的良好な状態です。

心臓を栄養する血管が6か所で7割から9割も詰まっている状態ではかなりこたえると思います。周囲の方に理解してもらうには、脈拍を指標にするのが良いと思います。同じ姿勢が長く続くほど身体の負担が増してきて、脈拍は早く力がなくなってきます。目に見えるわけではないので一人一人に触ってもらう必要はありますが、客観的な指標となるので説得力はあります。ぜひお勧めします。

東洋医学的に考えていきますと、狭心症というのは心筋を栄養する動脈の血管が狭まっている状態です。血管は主に筋肉で出来ています。血管の筋肉は弛緩と緊張を繰り返すことで拍動していますが、精神的緊張が持続している状態を長く続けると、弛緩が十分出来ずに拍動が停滞し血液の流れが悪くなることが原因です。
全身の血流に影響し肝臓や腎臓の機能にまで影響すると部分的に心臓に流れにくくなり虚血性の狭心症となってきます。この段階では冠動脈の狭窄は大部分になっている可能性があります。


鍼灸治療に関しては、心臓だけに問題がある場合には、心臓の経絡の流れを整える治療を行います。
心臓以外の肝臓や腎臓の機能の一部分が停滞している場合には、まずそちらから治療をします。その結果心臓の方だけに問題が残る場合には心臓の経絡の滞りを取って行くようにし、改善させていきます。

Q心臓弁膜症と診断されました。レベルは正常1から要手術4段階のうち3といわれています。

 心臓弁膜症と診断されました。レベルは正常1から要手術4段階のうち3といわれています。半年後の状況を見て、要観察か手術を検討するかを決めるそうです。
ゆっくりと進行することもあるそうですが最後は手術との見立てです。
鍼灸で心臓弁膜症の改善あるいは進行の抑制等は可能なものでしょうか?
また、東京在中のため頻繁に通院することができません。東京周辺で先生と同じように心臓疾患の治療をしている鍼灸院はありませんでしょうか

A 心臓弁膜症のレベル3とのこと、非常に毎日が心配の日々だと察します。
心臓の症状は、自覚症状がわかりにくいものもあり、気づいた時には
大変なことになっていて、即手術や一生薬を飲まないといけないということ
を宣告されたり、仕事もほったらかしにしないといけない状態になる方がほとんどです。

心臓弁膜症の中でも僧帽弁か大動脈弁かでも症状が分かれますが、心臓以外の内臓の状態も
重要です。そして、予後を決定付けるものに負荷試験があり、
身体に負荷を与えて、悪化するレベルなのか良好になるレベルなのかを見ます。
それによって、すぐに良い反応が出るものかがある程度判断することが出来ます。

患者様が納得のいく治ったというレベルをどの地点に持っていくかによって答えは
変わってきますが、これらの原因をしっかりとバランスをとっていくことで進行は
抑えられ、弁膜症による症状が良好になる可能性は、十分にあります。

弁膜症自体は結果であり、原因は東洋医学でいう心火という心臓にこもった熱です。
この心火を起こす原因は、ストレスと心を守る肝臓や腎臓の働きの低下だと考えられています。


もう一つの質問に対してですが、残念ながらこの治療手法は当院独自の段階で東京
近郊の方は、当院までお越しいただいている現状です。

現在、横浜や長崎、博多、広島、和歌山、山口などの遠方からお越しの方は、1週間ほど
泊り込みをされたり、2泊3日であったり、1泊2日などのスタイルで、一日2回ほどの
治療をされて大変良好な結果を得られています。最初は間隔はあけない方がいいので
1週間、2週間後には3泊4日という風に、身体の状態を診ながらですが、提案させてい
ただいています。もちろんご都合との相談ですので一度ご検討ください。

Q 主人の心臓疾患に思い悩んでこのホームページを見つけました。

 

昨年8月頃歩くのが異常に遅くなりどうしたのかと思っていると、ある夜、胸が苦しく横になれないとベットに座っておりました。ホームドクターには胸のレントゲンで肺の下の方に水がたまっている、血圧が高いと言われ、血圧を下げる4種類のクスリを処方されました。主人はクスリは良くないと自分で調整して飲んでいましたが・・・

 

今月に入り、眠れない夜が続き、足もひどく腫れたりして症状がひどくなり、ホームドクターの紹介状を頂き、日赤病院で血液検査、心電図、超音波、胸のレントゲン検査を受けました。それでも良く分からずBNPが異常に高い(1800)(心臓に負担がかかると上がる数値。正常では20pg/ml)、心臓が肥大していて27%くらいしか機能していないようなことを言われました。さらに詳しく調べるためには冠動脈造影検査があるとのお話でした。主人は検査を希望していますが・・私は被爆が心配です。

 

 

今年1月にはひどい吐き気と下痢で緊急で病院に行き、MRI、超音波、直腸内視鏡、内視鏡が上手く行かず、バリューム検査(この症状も原因不明のままです)と又今回はすでに沢山の検査を受けています。なんとか東洋医学で症状を緩和する事が出来ないものかと思っています。

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

A 上記の内容を拝見いたしました。

 

東洋医学で言う心火が盛んになっていて心臓の負担が過剰になり、肺機能も影響を受け、さらに心火を消そうと肝臓や腎臓の体液が消耗されていまい、下半身の力が入らなくなってきているのだと思います。


心火の原因は、おそらく相当なプレッシャーが長年かかっていたのではないかと思います。


まず、しっかりと睡眠をとれるように呼吸を楽にし、痛みがあればその不快感を除くように持って行きます。


治療の予後ですが、明らかな変化が表れてくる時期は、受けられる方の体力次第なのですが、元気な方だと早い方でその日に体調の変化が見られてきます。


ただ、睡眠状態が悪いとまずその回復に治療の比重が高まりますので、少し時間がかかると思います。逆にいえば、睡眠が改善してくると一気に改善してきます。これは明らかです。

 

ですが、睡眠薬などを服用してもそれは体液の消耗が解消されて睡眠がとれるわけではないので、慢性的に服用するのはお勧めしません。


 

 

 

 

Q 生後6ヶ月の娘を助けたく、相談させていただきました。

娘は生後2ヶ月くらいから軽い風邪を引き、生後3ヶ月でRSウィルスに感染し、肺炎で入院になりました。

2週間ほどの入院中、酸素値(PO2)が安定しないため、国立病院に急遽、夜中に緊急転院となり

そのまま、国立病院で検査となりました。


その結果、先天性肺静脈狭窄症、それに伴う肺高血圧症、動脈管開存症と診断されました。
先天性肺静脈狭窄症はとても稀な病気で、これまでの世界中の症例を集めても数えるほどしか

いないとのこと。


心臓カテーテル検査によりまず、4本ある肺静脈全体が狭い。

さらに、特に狭い部分が一箇所ある。肺高血圧も通常の4倍くらいあるということでした。
肺静脈が狭いがために、肺高血圧症がおこり、生後自然に閉じる動脈管が、高い肺圧により

開きぱなしになっている状態です。

動脈管の開きは、肺圧を逃す役割をしているため、開いてるのは現状よいとのことです。


医師の話によれは、理論上、肺静脈の狭さが解消されれば、肺高血圧、そして動脈管開存症は

改善するとのこと。

しかし、肺静脈が部分的ではなく、全体的に狭いこと、

その狭さは10段階で言うなら9レベルであることから、ほとんどの病院でリスクが高すぎ、

手術不可能と診断されました。


現在、2ヶ月の入院を経て、退院。


心臓に負担をかけないように利尿剤を飲み、泣いたりしたときの負担を減らす目的から

最小量の在宅酸素治療を行っています。


治療法がなく、悪化傾向が多く、これから成長していくと運動量に心臓がついていかず

肺や心臓がダメになるだろう、予後はよくない病気だと医師に言われました。


娘が毎日、ニコニコ笑い、大きな声で泣き、四つんばいになり、ミルクをよく飲む姿をみて、

本当に病気なんだろうか?

毎日、元気に生きて欲しいと願い、前向きに考えねばと思っても、ふとした瞬間に

涙が止まらなくなります。

 

娘が助かる唯一の方法は、成長の過程で肺静脈が太く成長し、現在以上に狭窄の度合いや

範囲が悪化しないことです。

心臓も成長するため、それ以上に肺静脈が成長しないといけません…。

 

とても、とても難しい病状だと思いますが、娘が成長する力を、少しでも引き出していただき

自宅でできることはないか等、少しでもご教授していただければと思い、連絡させていただきました。

 

何卒、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

  A  上記の内容を拝見いたしました。

 

こちらからのお伝えすることとしましては、西洋医学的なアプローチが功を奏さない疾患であるならば、

体質的な改善を東洋医学的なアプローチで試みてはどうかということです。

 

生後間もなくのお子さんは、心臓の奇形や胸部の血管異常などを起こし易いと言われています。
これは胎児の際にストレスを感じた際に発育の部分でエネルギーの停滞があり、それが長引いてしまったために器質的な素質を持って生れて来られたのだとないかと云われています。

 

しかし、生まれつきの器質的な問題とあきらめてしまっていいのでしょうか?


原因がそのエネルギーの停滞が長引いて器質的に変化したものであれば、徐々に器質的な変化を

修復させるのは、無理なのでしょうか?

 

いや、そうではありません。


器質的に狭窄を起こし易く変形してしまった静脈でも、生命力の源である腎の臓に蓄積された

精という万能細胞を、人間は生まれながらに保有しています。

精は身体の修復に使われ、常に身体の細胞を新陳代謝しています。
この精は、その人の持つ意識に非常に影響を受けるので、本人の元々持っていたあるべき姿は、

鍼を使って指し示してあげるとそれに従ってあるべき姿に戻ろうとします。


遠方からの患者さんも多いので、来院された際に提案させていただければと思います。

心不全で加療中、診察希望です。

現在、心不全(BNP500UP/心室細動ほか不整脈多数有Etc)で加療中です。

 

薬はACE阻害薬とアンジオテンシンⅡ阻害薬を使用中です。

アンカロンなど不整脈の薬は副作用出現のため使用していません。
健康食品としてミドリムシとSODを服用しています。
部屋の移動は可能ですが、階段は負荷がかかりすぎます。

現在運動療法中で自転車こぎは15分まで可能です。

病院の負荷試験では、脈拍80-90程度であれば問題なく30分程度の運動負荷がかけられる状態です。


7年前から心室細動による頻脈のため、入退院を繰り返しております。

頻脈の際、意識の喪失はありません。

<西洋医学的血液検査による現在の数値>

①BNP:520=初診時6000(7年前):正常値18.5
②他臓器の数値は全て正常値

 

<24時間心電図検査>
①心室細動*数回・1回につき3-30秒
②心房細動:数回
③その他の不整脈:数万回

 

<弁の逆流アリ>

 

<X線検査>
①心臓胸郭比:50%(ほぼ正常)
②心臓肥大弱
③肺:水の貯留なし

 

*病名は<慢性心不全・心筋炎症後遺症>ですが、7年前に風邪が悪化して風邪の菌が

心筋に感染し、心筋が壊死して急性の心不全を起こしました。

 

従って、心臓が徐々に弱って心不全が悪化した病態ではなく、心臓自体はもともと正常だったため、

現在もBNPの数値とは裏腹に、心臓自体はかなりの運動負荷に耐えられる状態です。


不整脈の頻度が抑えられるとかなり日常生活が楽になるのではないかと考えております。


よろしくお願い致します。

 

 

A  上記の内容を拝見いたしました。

 

かなり緊急を要する慢性心不全の状態かと思います。


BNPなどの数値や心室細動所見もですが、やはり東洋医学的には負荷試験を重視します。
東洋医学的な考え方をしますと、心不全というのは腎臓・肝臓と密接な関わりあいを持っています。


順番からいうと、心臓にまずストレスがかかり、それを補うために肝臓・腎臓の順番で

修復させる負荷がかかり、

その負荷が肝臓・腎臓の許容量を超えたあたりで、心臓に器質的な変化が現れてきます。

なので、治療の順番としては、心臓に直接関係のある経絡(ツボの流れ)に治療をするよりも、

肝臓・腎臓の経絡に処置をすることが先になります。


肝臓・腎臓の機能が回復してくると、血液や体液の循環が良くなり、

心臓の経絡の滞りの部分が浮いてきます。
そして、心臓に滞りを起こしている部分が浮いてくると、心臓にかかわる経絡に治療が

可能となります。
滞りが少なくなると心臓の負担が軽くなり、楽になってきます。


しかし、この心臓に経絡の滞りが浮いてくる状態は、心室細動という症状が一時期悪化したように

感じる時期があるかもしれません。


というのは、一気に血流が良くなると心筋のエネルギーが活性化するためです。
滞りのある部分がさらに滞るようになると、細動自体が一時期増加する傾向はあります。

ただ、その場合も身体の負荷試験というのが大事で、細動が強くなっても負荷試験が軽くなれば、

それは悪化したわけではなく、良好な結果だと考えます。

これを、好転反応と言います。


心不全の場合、身体のバランスは崩れている傾向と言えますので、治療はバランスを戻すように

する際に、このような好転反応が多々見られるかと思います。

好転反応はないと、良くならないのですが、身体に負荷がかかるためそれを最小に

抑えたいと思います。


そのため当院では繊細な治療を、すなわち鍼の数を出来るだけ少数に絞っているのです。

 

当院での治療の進め方としましては、まず診察ですが、これは病気に至るまでの経過を重要視して

問診を中心に進めていきます。


心理的なストレスのお話なども伺っていきます。

なので問診だけで1時間を見ています。


次に、体表観察という触診を丁寧にしていきます。

脈診と舌診、背部やお腹、手足のツボの反応を見て身体の方から病に至るまでの経過を診ていきます。

 

不整脈の症状に鍼治療を取り入れたく こちらにたどりつきました。

昨年秋に不整脈(期外収縮)が見つかり投薬治療をしてきたにもかかわらず動悸に悩まされる毎日

でした。さらに今春より発作性上室性頻拍が再三おこるようになり、6月にカテーテルアブレーションを

うけてきました。


その後もまだ頻脈、動悸に悩まされ日常生活も支障がでてくるようになってきました。

 

病院では、もう一度アブレーションを受けるか、きつい薬を飲み続けるかの二つの選択肢しかなく、

西洋医学での限界を感じております。


不整脈(動悸)を感じてから、どんどん体のバランスが崩れていく感じがして(更年期?)

自分の力で制御できない状態です。


鍼灸の力で病を治す力をもてるようになりたいので、一度診ていただけませんでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

A  上記の内容を拝見いたしました。

 

更年期の年齢にさしかかり、動悸が昨年秋から叙々にきつくなっていて、
二回目の高周波電流を流し心筋を焼灼する治療方法か もしくはきついお薬に頼るしか
方法がないということですね。

うちの叔母も更年期には 動悸が絶えずして日常の起居動作も次第にしんどく、
ずいぶんと悩まされていました。
当院に通ってこられる方にも本当に多い症状です。
 
当院は患者様を本当の家族のように接して行きたいと考えています。
家族なので時には耳痛いこともいいます。
 
病気は治療だけでは治りません。
ご自身が養生をしっかり行うこと これがとても大事です。
でも簡単なことしか指導しませんので一度来院いただければと思います。
 
適切な治療を行って しっかりと養生を行えば、 必ず良くなる症状です。
希望を持っていただきたいと思います。

 

 

心臓神経症で悩んでおります。

胸がいたく動悸、息切れ、緊張、不安がありよるも何度も目がさめて寝れません。

 

鍼灸でなおりますか?

またなおるとしたらどのくらいの期間でなおりますか?医者は何年もかかると言ってます。

 

 

A  上記の内容を拝見いたしました。

 

年齢・環境・服薬の状況・ストレスの度合いなどにもよりますが、東洋医学的には夏の暑邪に体質的な
心臓の熱に合わさって症状が顕著になっているものと考えます。
 
動悸・息切れ・緊張・不安などはすぐには治まらないかもしれませんが、胸の痛みに関しては
当院の鍼灸治療であれば割と早く取れるものと考えます。
 
といいますのは、痛みというのは心臓自身の弱りに起因するもので、それを回復させることによって、
驚くほどとれるものであるからです。
 
熱邪により心臓の陰分が急激に損なわれ、陰陽のバランスが急激に崩れることにより痛みは生じます。
それを回復させることは比較的早く可能です。
そのために眠れないのでしたらそれも解消されると思います。
 
参考になりましたら幸いです。