ひとくちに動悸といっても、寝ている時に起こったり、お風呂に入っている時に 起こったり、昼間だけだったり、真夜中や明け方近くだけだったり、一日中だったりと様々なタイプがあります。
それぞれに理由があり、原因がいくつかあったり、ハッキリとわかる場合もあります。 他の症状もそうですが、心臓の症状は主に肝臓の働きと関係が深いので、肝臓の特徴をお話します。
肝臓は、全身の血液をストックしておく機能があり、血液を循環させる心臓と密接な関係があるのです。血の東洋医学での考えでは、夜になると気を納めて、そのために寝ることが出来るとあります。気は元々エネルギーなので血が納めなければ、気が高ぶって眠れないわけです。
なので、もし血に滞りがあったり、何らかの熱が籠っている場合には、気が血に収まるとかえって気が滞ったり、熱を助長したりとなり、それが途中覚醒や動悸などの症状を引き起こす原因となります。他にも夜に身体の節々が痛くなったり、腹痛などの痛みとなって現れる場合もあります。
そのため、こういう場合の対処としては、血の熱や瘀血(滞った血)を取り除くことが第一とされます。私たちが行う鍼灸治療では、ピンポイントで、この目的に沿った治療のみを行うために、身体への負担が軽く良い治療効果を挙げています。
特に真夜中2時頃に症状が起こる原因としては、肝臓の血をストックしておく機能の異常が最も考えられます。動悸じゃなくてもこの時間に目が覚める人は多いと思いますが、目の疲れなどで肝臓が負担になっているのかもしれません。
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