続 動悸について 様々なパターン①

 
 
 ほんの少し暑さがやわらいできましたが、まだまだ暑いこの季節に、
動悸についての様々なパターンについて考えてみました。
 
 

ひとくちに動悸といっても、寝ている時に起こったり、お風呂に入っている時に 起こったり、昼間だけだったり、真夜中や明け方近くだけだったり、一日中だったりと様々なタイプがあります。

 

 

それぞれに理由があり、原因がいくつかあったり、ハッキリとわかる場合もあります。 他の症状もそうですが、心臓の症状は主に肝臓の働きと関係が深いので、肝臓の特徴をお話します。

 

 

肝臓は、全身の血液をストックしておく機能があり、血液を循環させる心臓と密接な関係があるのです。血の東洋医学での考えでは、夜になると気を納めて、そのために寝ることが出来るとあります。気は元々エネルギーなので血が納めなければ、気が高ぶって眠れないわけです。

 

 

なので、もし血に滞りがあったり、何らかの熱が籠っている場合には、気が血に収まるとかえって気が滞ったり、熱を助長したりとなり、それが途中覚醒や動悸などの症状を引き起こす原因となります。他にも夜に身体の節々が痛くなったり、腹痛などの痛みとなって現れる場合もあります。

 

 

そのため、こういう場合の対処としては、血の熱や瘀血(滞った血)を取り除くことが第一とされます。私たちが行う鍼灸治療では、ピンポイントで、この目的に沿った治療のみを行うために、身体への負担が軽く良い治療効果を挙げています。

 

 

特に真夜中2時頃に症状が起こる原因としては、肝臓の血をストックしておく機能の異常が最も考えられます。動悸じゃなくてもこの時間に目が覚める人は多いと思いますが、目の疲れなどで肝臓が負担になっているのかもしれません。

 

 

 朝方であれば、風邪を引いていたり、ひいていなくても身体の表面に冷えが停滞していたりすることが最も考えられます。というのは、明け方は一日で最も気温が低く、身体に水分が停滞していて外気が冷える季節になりエネルギーが不足しているなどの条件が重なりやすいからです。
 
 
それに対して、お昼間だけとか一日中とか、お風呂に入っている時だけというのはどういうわけでしょうか?
 
 
 
長くなりますので次回に続きをお話したいと思います。