十一月の養生法 心臓の症状 咳嗽・喀痰について

 

二度の台風も過ぎ、比較的落ち着いた気候となっています。しかし、この時期に決まって咳が止まらず、時々血痰を吐くような症状の方も見られます。

 

これは、胸部の熱が原因です。熱の原因はストレスによるものと湿痰(食べたものが排泄しきれず体内に停滞したもの)です。

 

心臓と肺とは、ほぼ同じ位置にあり、心臓の熱が肺に影響するとその熱を解消しようとして咳嗽が出ます。熱が湿痰を蒸して、粘調度の高い痰を生じます。熱の程度が軽ければ、すぐに排出されますが、熱がきつく肺内部にこもっていればなかなか排出されません。

 

一過性のものであれば、背部や胸部に必ず熱の反応としてコリや痛みとして出てきます。特に第5・6棘突起間という背骨の間に出てくることが多いです。この場所には、心臓の熱の反応が現れる場所で、刺激をするにはちょうどいい加減が必要です。

 

これに熱を冷ます機能を持つ腎臓の機能低下が加わると長引きます。若い方でも睡眠不足や過労が続くとこの機能が弱ってくるので、解消法としては良く寝ることが重要になります。

 

対処法としては、下肢特に、太ももの内側からふくらはぎの内側までをしっかりとストレッチすることが重要です。その後背骨の肩背部周囲をストレッチします。

ツボとしては、有名な三陰交というふくらはぎの内側のツボが有効です。厳密にはその周辺になるので探してみてくださいね。ポイントを見つけたら、気持ちが良くなるようにマッサージをしてそれから背中のポイントをマッサージしましょう。

 

やり方を詳しく知りたい方は気を出す生き方講座の中で質問をしてくだされば、詳しくお伝えします。