十二月の養生法 心臓の症状 浮腫について

師走の慌ただしい時、忘年会などたくさん飲み食いする機会が多くなりますね。この時期多くなるのが、むくみ(浮腫)です。しかし、いろいろな原因があります。

 

心臓疾患のある方で、肺静脈塞栓症や弁膜症などで肺への血流が悪くなっている方は、上半身にむくみが生じてしまいます。これは、肺の機能が皮膚呼吸も司っているからです。また、一般の症状では風邪の場合もあります。

 

また、心筋肥大・心臓に原因のある不整脈を持つ方の場合、心臓に熱がこもる程度がきついので、体液の消耗が激しく体液の貯蔵している臓器である腎臓の機能が低下しやすくなります。その結果体内の下半身を中心にむくみが生じてきます。

 

さらに、心臓は他の臓器からも、影響を受けます。特に胃腸との関連は大きく、消化はある程度されたが体内に蓄積された余分な栄養分は、多くは横隔膜周囲に停滞しています。カロリーの高い物を食している方は、非常に熱をこもらせてしまいます。その結果、元々熱を帯びやすい心臓に影響していくのです。

 

この場合のむくみは、顔面や身体の前面から下肢の前面に出やすく、皮膚を圧して手を放すと凹まず戻ってきます。しかし、慢性化すると腎臓の方へ影響が出てきますので、少し悪化し圧して手を放しても戻らなくなります。

 

対処法としては、ここでは3つあげます。

①下肢特に、太ももの内側からふくらはぎの内側までをしっかりとストレッチする。

②背骨の肩背部周囲をストレッチする。

③肋骨の間を伸ばすようにストレッチする。

ツボとしては、身体の状態に応じて様々なので、特に原因に対してその状態を緩和するように選ぶことが重要です。良く言われる陰陵泉や三陰交なども万能ではないので当院にお尋ねください。

 

ストレッチのやり方を詳しく知りたい方は気を出す生き方講座の中で、詳しくお伝えしています。