九月の養生法　心臓の養生法　夏の食欲不振について

九月の養生法
心臓の症状  　夏の食欲不振について

八月の後半は雨のおかげで少し暑さが紛れた日が続きました。

暑い日は、身体の内部の熱が外に向けて発散されます。
それだけなら食欲低下にはなりません。しかし、暑い日には、どうしても冷たいものを食べたくなります。胃腸は冷えると活動が停滞するので、食欲は減退します。
アイスクリームや冷たい飲み物が冷やすわけではありません。

特に冷たい水などは、身体の状態によっては飲んだ方がいいものです。
では何が良くないのでしょう？

一番身体を冷やすものは、ドロドロとした脂濃いものです。フライ物や脂の載ったおいしいものなどです。そして見落としがちなのが乳製品です。乳製品は、ドロドロというより身体を冷やす食べ物です。摂り過ぎると、腸内で腐敗を起こすのです。豆乳やヨーグルトなども要注意です。摂り過ぎに気をつけましょう。

胃腸が弱ると、エネルギーと身体に必要な血の生成と循環が出来なくなり、心臓への血の供給が少なくなりそれでも血を送り出そうと無理をするので、拍動が頻繁になる頻脈となります。もちろん全身倦怠感を伴い、めまい・動悸・息切れなど心臓や肺の症状も出てきます。全身の血行が悪い方は、冷え症の大きな原因になります。

この場合の対処法は、脂濃いものや乳製品を止めることは当然ですが、
加えて胃の辺りのストレッチと食物繊維を豊富に摂ること、そして最も濃度の薄い触媒である水をたくさん摂ることです。排泄が良くなり、滞りが解消され、胃腸の負担が比較的早く解消されます。

この時期の食欲不振の別の大きな原因としては、寝不足があります。
食欲不振で悩んでいる方は、まずきちんと寝ることを優先しましょう。
逆に寝不足が原因で食欲不振になっている場合もあります。

なかなか寝付けない方は、精神的もしくは肉体的にも緊張を強いられ
ている状態、すなわち何らかのストレスが溜まっている状態であることが多いので、それを緩めるために、まず肩甲骨周囲のストレッチが効果的、そして親指周囲の足の甲側のストレッチ、これらを効果的に行うことで質の高い睡眠をとることができます。ストレッチの詳しい内容については、気を出す生き方講座の中で詳しくお伝えします。