十二月の養生法 心臓の症状 脊柱管狭窄症について

12月の養生法 心臓の症状   脊柱管狭窄症について

今月は脊柱管狭窄症について書きます。脊柱管狭窄症とは脊髄の通っている脊柱管が狭くなり、神経が慢性的に圧迫されている状態をいいます。


この脊柱管を狭窄している原因が、実は心臓の病気の原因と同じということをご存知でしょうか?

一般的には狭窄の原因としては、椎間板ヘルニアや変性すべり症、などと言われていますが、臨床で多く見られる場合には、中程度の精神の疲労によるものから加齢にともなう椎間板、椎体、椎間関節や椎弓の変性を起こしていることが多く見られます。

東洋医学では、 画像のように狭窄を多部位に起こしている状態が物語っています。脊椎周囲の神経の出口あたりのツボの状態が上部では心臓や肺、真ん中あたりでは肝臓や脾 臓、下の方では腎臓にそれぞれ対応しています。

 

それぞれの内臓が過緊張を起こしている時、対応する脊椎周囲にも緊張を生じ、長時間に及ぶと脊柱管の狭窄に つながっていきます。

臨床的には、精神的な負担から肉体的な負担へ移行し、それがなかなか解消されないことが発症直接の原因のようです。

一 般的に多い腰部の脊柱管狭窄の特徴的な症状としては、歩いたり立ち続けたりしていると、下肢に痛みやしびれが出て歩けなくなり、暫く休むと症状が無くなる という間欠性跛行(はこう)があります。放っておくと、心臓への負担が非常に多くなり、通常より心臓病になりやすくなります。

対処法としては、スキーのストックを使って歩くストックウオーキングが、はやっています。確かに用い方によっては、かなり効果があると思います。ポイントは次の通りです。


一、力み過ぎない     肩の力を抜くことが大事です。
二、大股で無理をしない  脚も出来るだけ力を抜くことです。
三、気持ちを落ち着ける  せっかちは身を滅ぼします。

以上のポイントは、実行する上では、ストックなしでも大丈夫です。痛みがある方はストックを使ってみてください。


まだ、大丈夫という方は、一度当院が主催する歩き方講座にお越しください。痛みがある方でも大丈夫です。