八月の養生法 心臓の症状 動脈瘤について
血管の病変は、心臓の病変へ影響を与えていきます。
心臓と血管は密接な関係にあり、絶えず拍動する心臓と、血管自体が筋肉である動脈が、共同して血液を送り出そうとしています。
しかし、肝臓の疲弊により、血液の質が低下し血管の柔軟性も低下していくと、動脈硬化となります。
動脈瘤は、硬化したまま柔軟性が失われたまま伸びきってしまった状態です。
一般的には、コレステロールが原因と言われていますが、私はそうではなく、肝臓の疲弊が原因と考えています。
肝臓は、血液をストックし、必要なところに供給する役割と、体内の様々な毒素を排出する働きがあります。
なので休養不足などの肉体的なストレスはもちろん、言いたいことを言えないなどの精神的なストレスが続くと、肝臓は疲弊し血液の供給と毒素の排泄が出来なくなってしまいます。
動脈は筋肉なので、特に血液を必要としますので、影響が大きいのです。
破裂すると、緊急で手術をしないと命の危険がある部位に瘤は起きやすく、脳内動脈、胸部大動脈、腹部大動脈とが臨床上多いようです。
しかしながら、破裂した場合の手術は非常に成績が悪く、脳内動脈の場合は五割、うち三割が後遺症が残るといわれています。
大動脈の場合は助かるほうが珍しいそうです。なので、早期発見での血管の交換する手術を推奨しています。
当院では、特に脈診にて弦脈という非常に緊張した脈を呈する状態と、体の中にこもった熱の反応を示す滑脈という状態、
この二つの脈が合わさった状態が異常に長く改善されないことと、背中の心兪・厥陰兪・督兪・膈兪というツボを中心に反応を細かく診察し、
加えて臍部から肋骨際にかけての冷えや動悸などを注意深くみて、総合的に判断します。
もう一つ重要なのは舌の観察です。
これらは、ご自分の体なら、少しコツをつかめば危険な状態、やや心配な状態、健康な状態などはわかってきます。
養生法は、まず自分自身の体を人任せにせず、自分自身で知ることから始まります。相談してもらえればお答えします。またセルフケアの講座も開催しております。
ぜひご参加ください。
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