九月の養生法 心臓の症状 川崎病について
川崎病は、小児の冠動脈(心臓を栄養している動脈)の障害を起こす可能性のある症候群の総称です。
この病気は、急性期と後遺症があり、急性期には、次の6つの主症状のうち5つ以上がみられた場合と、4つの症状しかなくても冠動脈瘤がみられた場合は川崎病(定型の川崎病)と診断します。
① 5日以上続く発熱(38度以上)
② 発疹(胸腹部中心)
③ 両方の目が赤くなる
④ 唇が赤くなったり、イチゴ舌がみられる
⑤ 病気の初期に手足が腫れたり、手のひらや足底が赤くなったりする→熱が下
がってから、手足の指先から皮膚がむける
⑥ 片側の首のリンパ節がはれる
症状はそろわないものの、他の病気ではないと判断された場合は「非定型の川崎病」とされています。
しかし、これらの症状は一時期に出るわけではなく、結果的に冠動脈瘤が後遺症と判断された場合に決まるため急性期の判断がつきにくいものです。
後遺症としては、急性期に冠動脈に瘤(血管内壁が変性して伸びきり内腔が広がってしまい袋みたいになること)ができます。
その後、血栓ができてつまったり、血管壁が厚くなったりして血管が狭くなり、心筋に十分な血液がゆきわたらなくなり心筋梗塞を起こすことがあります。
東洋医学的にも診断は風邪と区別がつきにくいのですが、心臓の経絡および臓器そのものに熱が発生していることは間違いありません。
直接的に該当するツボを見極めて熱を冷ますツボに処置を行います。
鍼灸では刺さない鍼を用い急性期の状態で、いかに炎症を抑えるかが勝負なのです。
西洋医学的な処置では薬が中心になりますが、鍼と比べて効果があったかどうかの判断が症状を見てだけなので、効かなかった場合の副作用もあり、治療するタイミングを失ってしまいます。
東洋医学では脈診で早期の判断ができるので、適切なタイミングで治療ができるのです。
その結果病院では後遺症として冠動脈瘤を形成してしまい、後々心筋梗塞などのリスクを持ってしまうことになります。
ならないためには、胎児の時期に母体の精神的なストレスを減らし、鍼灸などでリラックスしておくことをお勧めしています。
コメントをお書きください