一見心臓の病と関係ないように見えて、実は意外と関係ある病気、パーキンソン病についてお話しします。
パーキンソン病は50歳以降の方に多いと言われる東洋医学的には腎虚としての部分が大きい虚の症候として捉えられます。
パーキンソン病の病のステージは、中脳と呼ばれる脳の中枢に近いところの黒質周辺で作られるドーパミンが減少して起こります。
なぜ減少するのかは、西洋医学的にはわかっていませんが、東洋医学的には腎虚ということで説明がつくのです。
比較的若い40代の方も、胃腸を司る脾臓が弱かったり、生まれつき腎臓が弱い人が、ストレスに感じることが過度に蓄積していき、免疫能力が徐々に低下していき、腎虚になっていくと考えられます。
腎虚の主な症状としては、大便や小便の異常が多いのですが、それははっきりとした腎虚であって慢性的な腎虚になると逆上せの症状として現れてきます。
腎臓には、東洋医学的に上にある心臓や肺の調整機関、特に心臓に停滞しやすい熱を冷ます重要な機能があります。
なので腎臓の機能がしっかりとしていると逆上せは起きにくいのですが、弱ってくると、頻繁に起き感覚器官も障害が起きてきます。
その他自律神経の異常として全身の症状が出てきます。全身のだるさや動悸、息切れ、めまい、歩きづらさ(歩行障害)などです。
東洋医学的に、腎臓と関係が強い内臓は肝臓で、血液をストックする働きがあります。
また、肝臓と関係が強い胆のうの経絡は、滞ると身体の左右を生じやすくなります。なので、筋のこわばり(歯車様固縮)や手足の震え(振戦)は当初は片側だけに起こるのです。
しかし、肝臓や腎臓へ虚が進行するにしたがって反対側にも現れるのです。
一歩めが出にくくなり、歩幅も小さくなり(小きざみ歩行)、全体に動作が遅くなり、方向転換や寝返りが苦手になります。
つづく
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