三月の養生法 心臓の症状 パーキンソン病について②
前回に続いてパーキンソン病と心臓病の関係について。
パーキンソン病では心臓の交感神経が徐々に障害されます。
症状としては、立った瞬間に血圧低下が一定以上起こるとか、血流の障害が起こることです。
前回お伝えしたように、東洋医学的には、原因は生まれつき腎臓機能の低下がある方や、長年の精神的緊張が原因とされています。
現代医学においては、薬剤でドーパミンの量を出させるなどの手法を取るか、手術で脳深部に電極を埋め込んで刺激をする療法があります。
その後にリハビリを行ってちらもメリット、デメリットがありますがやはり根本的な治療ではなく、対症療法であることには間違いないです。
東洋医学的には虚実によるステージがあります。
① 実≻虚 身体全体の抵抗力があり、腎虚があっても相対的で痛みや手の震えなどがあっても気の滞りや熱の邪を取り除くことで解消するレベルです。
気滞や熱の原因は、感情の発露の停滞が原因と言われています。
それに飲食の問題が重なってきています。
② 実≺虚 難治性の状態の最初の段階です。
抵抗力が低下してくると腎臓や肝臓自体の虚の症候として、不眠や二便の異常、排泄が出来にくい状態になります。
身体のバランスを保つことが難しくなってきます。前のめりの態勢になり歩行が困難になりつつあります。
③ 虚 起立が困難な状況で、車椅子状態です。
二便の異常があるかないかが見極めどころですが、しっかりと排泄がされていれば身体状況は良いと言えます。
当院における改善法についてお話いたします。
来院される患者さんは、ほとんど①の段階です。
手が震えてしまって、紙に字を書く際に真横に字を引くことが出来ずに、難儀されている方が線を引くことが出来るようになったり、下肢の震えがとれてきてひきずらないで、片脚交互に出るようになったりされた方がそういう段階の方です。
リハビリなどの運動療法も有効な時期です。
原因としましては、特に春になると陽気が昂り肝臓の経絡に滞りが生じやすくなります。
精神的に几帳面過ぎたり、頑張り過ぎたり、自分の内面を言わないと決めている方などは特に肝臓の経絡に滞りが多いようです。
その解消をするには肝臓の経絡上のツボを用いて滞りを解消していきます。
比較的治りやすい段階です。
②、③のレベルの方には肝臓および腎臓の虚を回復する治療を漢方薬や、鍼灸を用いて行います。
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