【身体のためのほっと一息シリーズ18】

今回は「不眠、浅眠」についてです。

 

眠りが浅いと疲れが抜けにくいですね。

 

人間は、睡眠を取ることで、陽のエネルギーを陰のエネルギーとして血に蓄えます。

 

陰のエネルギーとは、血やホルモンやリンパなど・身体を構成し栄養する目に見える物質のことです。

 

精神的ストレスを感じると、陽のエネルギーが滞りやすくなり、精神的エネルギーが大きく関与する心臓や肝臓のコリとして、背中に現れてきます。

 

そのコリが、長年続いたり、熱を帯びて血液中の熱となったら不眠・浅眠症状が現れてきます。

 

陽のエネルギーは飲食物から脾臓によって作られます。慢性的な食べ過ぎによって胃腸に飲食物が停滞すると、胃腸の経絡上に熱がこもり、寝不足によって陰のエネルギーに転換できないのでさらに余剰になり停滞がきつくなります。

 

なので、食べ過ぎで排泄がされない状況は不眠に悪影響を与えます。

 

不眠とは、熱にうなされている状態の非常に軽いものだと言えます。

 

軽いために身体は感じないのですが、熱のために、意識が昼間の覚醒している状態と同じになっているため、身体が疲労してしまうのです。

 

疲労してしまうと、内臓にエネルギーが巡りにくくなり、身体の体液を作りだすことが出来にくくなり、熱を冷ますことが出来なくなるので、ますます熱が増長していきます。

 

対処法としては、基本的には、血液・体液の回復を行いつつ、熱を冷ますことです。

 

食べ過ぎの方はまず、熱が慢性的にこもっていますので、熱をこもらす食事を減らすことです。特にチョコレートなどの脂っぽくて甘いものを減らしましょう。

 

さらに効果的な方法はストレッチです。

 

具体的には、血液・体液の回復につながる肝臓の経絡に関わるストレッチを行います。

 

下肢の内側から後面にあります。

 

その後、熱を冷ますために、肩甲骨周囲の背骨に沿っての、ストレッチを行います。

 

ストレッチの方法は、できるだけリラックスした状態で行い、無理やり伸ばそうとすると、却って硬くなりますので注意です。