【身体のためのほっと一息シリーズ 39】

今回は「問診の有効性」についてです。

 

アジア太平洋心臓病学会の研究より

 

中高年の死亡に関する予測因子についてくわしくはわかっていない。

 

死因別の5年死亡の予測因子について検討し、さらに患者の自己申告による情報のみを用いて5年死亡の予測をした、

 

男性では、自己申告による健康状態が最も強力な全死因死亡の予測因子であった。

 

女性では、がんの診断歴が最も強力な全死因死亡の予測因子であった。

 

重篤な疾患を患っている時以外では、最も強力な死因の予測因子は喫煙習慣であった。

 

今回の結果から、身体的な検査を行わなくても、問診で得られる情報で中高年の5年以内の死亡を最も強力に予測できる可能性が示された。

 

ここまで研究結果

 

西洋医学では医療機器を使った問診や検診が行われていますが病気になる前まではわかりません。

 

東洋医学では未病という考え方があり、病気と言うほどではないけれど、病気に向かいつつある状態のことです。

 

例えば、手足の冷えや体の疲れ、胃腸の不調。

 

それは病気のサインかも知れません。

 

健康診断や、検査などで異常がなくても、自覚症状がある場合は、未病の状態である可能性があります。

 

やわらぎ江坂治療院では、問診、望診、舌診、脈診、腹診、背候診、原穴診と未病や症状の出ない段階での診断ができます。

 

それによって皆様に適切な養生法を指導できるのです。

 

診療例では、左肩の慢性的な肩こりを訴えて来られた方が、背中のツボの状態から、ただの肩こりだけではないと診断し自覚症状として、妙な息切れや咳はありませんか?と伺ったところ、夜中の2時に必ず目が覚めてカラ咳が最近キツイとのこと。

 

「これは今は検査が出なくても、ほっておくと肺や心臓の病になりますよ」とお伝えしました。

 

それで、たまたま健康診断で肺のレントゲンを撮ってもらった際に、前年よりも心肥大傾向にあるということがわかりました。

 

それからしばらく、来られなかったのですが、やはり心肥大傾向が治らないので当院へ来院、やはり循環器外来へ通われていたそうですが

 

夜中の咳はまだ治らない様子、当院で数か月治療したところ、咳が治まりレントゲン結果も良くなったそうです。

 

ただ、お医者さんは一時的なものとしてみているようで、手術を勧めているそうです。

 

病気になってからより、なる前の対策を大事にみなさまの健康を保つお手伝いをさせていただきたいと思います。