【身体のためのほっと一息シリーズ 74】

今回は「心肥大について」です。

 

寒い中に少し春の予感がしてくる時期ですが、身体の熱が寒さのために押し込まれる時期でもあります。

 

そのため、心臓の症状としては影響を受けやすくなり、特に心肥大傾向の方は、その傾向が大きくなります。

 

心肥大の原因としては、現代医学的には、高血圧があるとされています。

 

しかし、東洋医学的には、全身の抹消の筋肉および内蔵の負担によるものが原因と考えています。

 

抹消の筋肉や内臓に負担があると、血液の流れは滞ります。

滞った血液を無理に流そうとするので、

 

全身の血液のポンプである心臓に負担がかかるのです。

 

特に図の左心室という心臓の部屋は、全身へ血液を送っていますので、全身の筋肉の弾力に大きく左右されます。

 

筋肉を酷使すると血管に弾力がなくなり、血液が流れにくくなるのです。

 

良く似た名前に心臓拡大症という病気があります。

 

肥大症が心筋が肥厚するのですが、拡大症は部屋自体の空間が広がり、逆に心筋は薄くなります。

 

この原因は西洋医学的にはわかっていません。

しかし、東洋医学では明らかで気血の弱りが原因と言われています。

 

治療法は氣を生産する脾臓の働きを良くすることが大事です。

 

心肥大は、心臓弁膜症や心不全の原因となるものなので、胸郭レントゲンで定期的なチェックをお勧めします。

 

しかし、なってしまったら対処法は、薬に頼らず歩くことをお勧めします。

 

なぜなら、原因は手足や身体の筋肉の使い過ぎが多いので、極力使ってほぐす方がいいのです。

 

それよりも力を抜く歩き方をするだけでどんどんほぐれていきます。当院の講座でやっています。

 

当院の行う鍼灸はピンポイント鍼灸で、その時の状態をよく診て大本を2‐3か所のツボで調整していくので、即効性があるのです。