【身体のためのほっと一息シリーズ 77】

今回は「眠るとストレスがなくなる」についてです。

 

睡眠と健康の繋がりはよくいわれていますが、実際、そのメカニズムについてみなさんはご存知でしょうか?

 

寝不足の日に比べ、しっかり睡眠が確保できた日では体の調子が違いますよね。

 

眠ることで体内では様々なホルモンの活動が身体のメンテナンスをしてくれています。

 

そのホルモンは成長ホルモンです。ただ骨や身長といった体の成長だけでなく、

 

・脳の疲労回復

・脂肪分解作用

・免疫力の強化

・体内組織の修復

 

などの役割も果たしてくれています。日中に優位だった交感神経と逆転し、副交感神経が優位となったタイミングで分泌されます。

 

私たちの睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、この副交感神経が優位になるためには、ノンレム睡眠(深い睡眠)が不可欠となるのです。

 

入眠後の30分〜1時間にノンレム睡眠の状態になります。

 

しかし、少ない睡眠時間や、浅い眠りなど睡眠障害が起きると、分泌量・分泌時間が減ってしまいます。

 

そのため脂肪分解作用も不十分となってしまいます。

 

成長ホルモン分泌させるためには深い眠りであるノンレム睡眠をしっり確保することが必要となってきます。

 

脂肪組織で作られ、脳に働きかける事で食欲を抑えてくれるのがレプチンといわれるホルモンです。

 

これにたいして食欲を増進させるのがグレニンです。よく噛むと満腹になるといわれるのは、このレプチンのおかげです。

 

食事が始まり20分程で分泌され食欲を抑制してくれるためです。

 

よく噛んでゆっくり食べる事は適量な食事の摂取と過剰な摂取の抑制とダイエットには重要なこととなってきます。

 

しかしこのホルモンを分泌させるためには、睡眠が必要になってきます。

 

寝不足は人体にストレスとしてあらわれてきます。

 

このストレスがグレニンを刺激させ、食欲を増進させてしまうのです。

 

このことから、ダイエットを考えている方は、まずは寝不足とストレスの悪循環から抜け出すことが必要となってきます。

 

朝、日光を浴びるとセロトニンというホルモンが分泌されます。しかし睡眠不足になると分泌量が減ってしまうホルモンなのです。

 

「元気の源」ともいえるホルモンで、自律神経(血圧、体温調節、睡眠)を管理し、心身のバランスも保ってくれています。

 

そのセロトニンが減ってしまっていれば食欲も止まらないのです。

 

このように、睡眠とホルモンは大きな関係があります。しかし、このホルモンを作り出すためには、十分な栄養も必要であることも忘れないでください。

 

まずは、少しでも睡眠が取れる時間を確保していきましょう。疲れて食欲が増して仕方がないとき、少しでも睡眠をとると、起きたら食欲が落ちついたという方もいる思います。

 

そして、不眠がストレスの原因となる場合があり、そのストレスがさらに不眠を誘発します。

 

この悪循環から逃れるためには、体の状態を的確に診断し鍼による治療が効果的です。

 

 

忙しい現代人は睡眠不足に悩まれる方も多いでしょう。

 

最近の研究では、ガンになる前の患者さんは睡眠障害に悩まされているケースが多いのだとか・・・。

 

睡眠不足で脳の疲労がたまってくると、腎臓の経絡に負担がかかってきます。

 

腎臓の経絡は脳やホルモンと関係性が深く、負担がかかってくるとホルモンの分泌量が減ってきます。

 

上記にある、成長ホルモン、レプチン、セロトニンの分泌量がへってくると体のバランスが悪くなります。

 

体のバランスが悪くなると心の状態も悪くなり、心身にストレスをやすくなるのです。

 

そのストレスが睡眠障害につながり、さらにストレスとなります。

 

そのストレスが熱に変換され、体の上部に集まり脳のストレスとなるのです。

 

この場合ストレスを解消して寝れる状態をつくると、良くなっていきます。

 

当院では、歩くことをおすすめしています。

 

歩くことにより腎臓に関係が深いふくらはぎの筋肉に刺激がいき、腎臓の経絡が活性化することで脳のストレスが軽減されます。

 

ストレスが軽減されると睡眠がとれるようになり、さらに脳のストレスが解消されるということいなるのです。