今回は「不眠症に悩む人」についてです。
不眠症に悩む人にとって、解決策の一つが睡眠薬の使用ですが、薬に頼りすぎてしまい、なかなか手放せない状況に陥ってしまうこともあります。
そもそも不眠症とはどんな病気なのでしょう?
不眠症かどうかの判断は、夜の睡眠時に起こる症状だけではなく、日中の症状があるかどうかがポイントになります。
まず、夜の睡眠時に起こる症状としては、なかなか寝つけない『入眠困難』、
夜中に何度も起きる『睡眠維持困難』、
朝早く目が覚めてしまう『早朝覚醒』の3種類があります。
「熟眠困難」は年齢とともに眠りの質が低下するため、高齢者に多い症状です。
入眠障害などの症状が現れても、日中の症状がなかったり、または本人が問題を感じていない場合などは、「不眠」であっても医学的には「不眠症」とは診断されません。
不眠症チェック
上記でご紹介した症状をセルフチェックしてみましょう。
【睡眠時のセルフチェック】
□入眠困難…なかなか寝付けない
□睡眠維持困難…夜中に何度も目が覚めてしまう
□早朝覚醒…朝早くに目が覚めてしまう
□熟眠困難…十分な睡眠を確保しているのに寝た感じがしない
【日中に起こる不眠の症状をセルフチェック】
□眠気…しっかり寝たのに、眠気がひどいと感じる
□疲労…日中から激しい疲労を感じる
□集中困難…勉強や仕事に集中できない
□気分の落ち込み…なんとなく気分が上がらない(抑うつ状態)
国民の約20%が睡眠に問題を抱えているといわれる日本。
性別でいえば、女性のほうが多く、出産や更年期などによっても変化します。
また、夜遅くまでパソコンのモニターを見ていたり、日中あまり外に出なかったり、運動をしないなど、生活習慣自体が睡眠に悪影響を及ぼしている人も多いです
さらに、不眠症を抱える患者さんには面白い特徴があり、
不眠に悩む人の配偶者やパートナーは、よく眠れるというケースが多いんです。
夜、なかなか寝つけずにいる横でいびきをかいて眠っていたりするので、ちょっとしたケンカの種にもなります。
などの特徴のある不眠症ですが、東洋医学的にみると
睡眠をとることができなくなると、腎臓の経絡の滞りが大きくなってきます。
腎臓の経絡は脳との関係性が深く、脳は全身の体のバランスを保つ働きがあります。
この脳の機能が衰えてくると、体のバランスが悪くなり知らず知らずのうちに身体に熱が溜まってきます。
熱が溜まってくると、その熱がどこに溜まってくるかで症状がいろいろでてきます。
睡眠はとることによって体の熱を排泄し、熱による体の症状を出なくします。
睡眠はとれば体の自己治癒力を増進させることができるのです。
心臓病、うつ病、アトピー、花粉症など、睡眠をとることでこれらの病気を改善することができるのです。