【身体のためのほっと一息シリーズ 87】

今回は「突然死の予兆」についてです。

 

著名人の死などをきっかけに「突然死」への注目度が高まっています。

 

その死因とされているのが「虚血性心疾患」です。

 

突然死とは「予期していない突然の病死」のことで、医学的定義は「発症から24時間以内に死亡に至る」ものです。

 

その原因は、急性心筋梗塞、狭心症、心不全など心臓病によるものが6割以上とされ、他の原因も脳血管障害、

 

消化器疾患などから、突然死のほとんどは循環器系のトラブルなのです。

 

虚血性心疾患とは心臓に血液が供給されないことによって起こる病気のことで狭心症や心筋梗塞など、

 

心臓の冠状動脈の硬化による狭窄や閉塞で起こるものをさしている。

 

心臓病のほとんどが虚血性心疾患を引き起こすといっても過言ではないのです。

 

心臓の動きが悪くなると、それを防ぐために交感神経が作動して興奮状態となることから引き起こされます。

 

具体的には胸痛や胸部の苦しさ、肩から上腕にかけての痛み、嘔吐、下顎痛、歯痛、腹痛や腹部不快感などがあります。

 

これらの症状は心理的ストレスへの反応にも似ているので、ここ数日、「肩から上腕にかけてが痛む」うえに「気分もよくない」

 

などの症状を持っている方は、おそらく単なる四十肩、五十肩や心身の疲労によるものだろうと考えられている。

 

心疾患の症状は「胸」にだけ現れるわけではないのです。

 

なお虚血性心疾患から突然死に至る場合は、仕事中、歩行中、就眠中などに突然倒れて意識を失い、反応が無い状態になります。

 

その場合は短時間で心肺停止に陥った場合には蘇生は困難となります。

 

 

突然死の原因は虚血性心疾患が多いということです。

 

「予期されない突然の病死」ということですが、その突然死にも予兆はきちんとあります。

 

それが、胸部の息苦しさ、肩から腕にかけての痛み、下顎痛、歯痛などが心臓の病気の予兆とされています。

 

しかも突然死を引き起こすのですから、その症状はとんでもなくしんどかったはずです。

 

当院に最初来られた心臓疾患の患者様も、重い動悸や息苦しさなどに悩まされていました。

 

その予兆をきちんと見分けることができれば、突然死を防ぐことができるのです。

 

病気には早期発見、早期治療が大事です。

 

東洋医学の診断は、脈診、舌診、望診などを駆使して未病の状態でも診断することが可能です。

 

その場合は「心臓疾患につながる症状」くらいの小さな違和感ですが、その小さな違和感に治療の焦点をあてることにより、

 

心臓疾患の症状が出る前に病気を防ぐことができるのです。