【身体のためのほっと一息シリーズ120】

減塩しても降圧効果の少ない人は腸内細菌叢が特異的

 

高血圧の発症に影響する重要な環境因子の一つは塩分の摂取である。

 

一方、腸内細菌が全身の健康状態に影響を及ぼすことが注目されている。

 

そこで本研究では、高血圧患者の塩分摂取量と腸内細菌叢への影響について検討した。

 

被検者239例を対象に腸内細菌叢のパターンでタイプ1と2に分け、

 

また、塩分摂取量の高い群と低い群の2群に分け、それらを組み合わせて計4つの群に分けて比較した。

 

その結果、各群の高血圧の有病率は、食塩摂取量が多い群のエンテロタイプ1では49.4%タイプ2では46.7%と有意差はなかった。

 

一方、食塩が少ない群では、エンテロタイプ 1 が 47.0%、エンテロタイプ 2 が 27.0%と両群に有意差が認められた。

 

さらに、エンテロタイプ2ではエンテロタイプ1と比べ Blautia Bifidobacteriumなど6種の微生物の割合が高かった。

 

したがって、減塩しても降圧効果が得られない人では、腸内細菌叢の構成が影響している可能性が示唆された。

 

 

 

腸内での細菌の活動が全身に影響を及ぼすということは、最近知られるようになりました。

 

腸内細菌は食物繊維を与えると身体に有用なビタミンを生成したり、身体の免疫機能を上げたりという働きがあるそうです。

 

この腸内細菌ですが、身体に良い影響を及ぼす菌は全体の何割くらいかご存知ですか?

 

実はこの菌は菌全体の2割から3割ほどなのです。

 

では後の菌は身体に悪い影響を与えるものなのか?

 

いえいえ、そうではありません

 

悪い影響を与える菌も2割から3割ほどなのです。

 

後の5割から6割ほどの菌は「日和見菌」といわれ、良い影響を及ぼす菌が多いと良い影響を与え、逆に悪い影響を与える菌が多いと悪影響を与えます。

 

つまり良い菌と悪い菌のパワーバランスで日和見菌の働きが変わるのです。

 

当院でおすすめしている、食養生を少しでも実践してもらえるとそれだけで体調が整ってきますよ

 

一度お試しください。