青年期の肥満により成人後の心臓血管死のリスクが3倍に

世界的に子どもの肥満が増加している。

 

そこで本研究では青年期の肥満指数(以下、BMI)と成人してからの心臓血管病による死亡との関連について調査した。

1967~2010年に、イスラエルの平均年齢17.3歳の青年男女230万人を対象にBMIを測定し、およそ40年追跡した。

BMI値により、7つの群に分け

(5%未満、5~24%、25~49%、50~74%、75~84%、85~94%、95%以上)、心臓血管病による死亡のリスクを算出した。

その結果、心臓血管病死のリスクは、BMIが50~74%の、許容範囲とされている群から段階的に上昇した。

したがって、青年期の肥満や太り過ぎが成人後の心臓血管病死と強く関連することが明らかとなった。

青年期のBMIが50~74%の、いわゆる「許容範囲内」と考えられている群においても、

成人後の心臓血管病死リスクは増大し、95%以上の群ではそのリスクは3.5倍になることが示された。

東洋医学の解説

肥満は生活習慣病の一つとされ、さまざまな病気のリスクを上げる原因の一つとされています。

それだけではなく、太るだけで心臓には負担がかかります。

全身の血管を合わせた長さは約10万キロメートル、

ちょっと長さが想像できないですよね?

だいたい地球2周半の距離と言われています。

そのすごい長さの血管の中を血液は約1分で全身を巡るそうです。

心臓は身体の中で一番働いているのです。

肥満となり、体重が増えるとその増えた体積の分まで血管を伸ばさなければいけなくなります。

その血管が伸びた分の負担は心臓にかかるのです。

心肥大ということが心臓の病気として問題となっていますが、本来心臓は筋肉なので筋肉が肥大することは問題ではありません。

本当の問題は、心肥大しなければいけないほど心臓が使われていること。つまり余計な負担が心臓にかかっていることが問題なのです。

身体の筋肉でもそうですが、筋肉は使えば熱を持ちます。

その熱がたまりすぎると、ケガの原因や細胞の破壊が起こります。つまり早く使えなくなるということです。

野球のピッチャーがこまめにアイシングをしているのは、選手生命を長く保つようにしているのです。

心臓の熱をほっておくと、心臓が傷みだし・・・心臓病になっていくのです。

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